
写真家
南俊夫
1970年 神奈川県に生まれる
1989年 東海大学在学中、スクーバダイビングを始める
1990年 水中写真を撮り始める
1992年 小笠原の海に潜りその魅力に取りつかれる
1998年 小笠原父島に移住
2013年 カレンダー『世界遺産 小笠原諸島』出版開始
小笠原父島に移住し、撮影を始めて17年。私はここで、繁殖や子育てのためにやってきたザトウクジラ、アオウミガメなど多くの生き物と出逢い、写真を撮り続けてきました。しかし、彼らと出逢える時間は1年のうちのほんのひと時。チャンスを逃すと翌年まで待つしかありません。私はその出逢いのために、海の上で、また海の中で、長い時間待ち続けます。すると面白いことに、彼らは、私の存在を認めてくれて、あたかも撮影することを許してくれる瞬間があるのです。そんな幸運な「出逢い」が私の写真です。小笠原は類まれな生態系を有していて「命をつなげる島」といっても過言ではないでしょう。その島で私も子どもを育て、これから生涯をかけて撮影を続けていきます。